こんにちは。さっぽろ矯正歯科クリニック、院長の桜田です。
「歯の矯正をしたいけど、歯科矯正は保険適用ではないから高い!」と思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は矯正治療でも保険適用となる場合もあるのです。
保険診療で矯正治療が受けられれば、治療費負担がぐっと安くなる可能性も。
今回は歯科矯正で保険が適用になるケースについて説明します。
一般的な歯科矯正は保険適用にならない理由
一般的な歯科矯正治療には、健康保険は適用されません。
歯並びを整えたり見栄えを良くしたりするための歯科矯正は「審美(しんぴ)目的」にあたるため、治療費は全額自己負担の自由診療となります。
自由診療の場合、診療内容や料金は医療機関が独自に決めているため、その内容は病院によって大きく変わります。
そのため保険適用ではない自由診療の場合は、治療前の段階で治療内容や見積もりの確認をしっかり行う必要があります。
歯科矯正で保険適用となるケース
歯科矯正の中でも、国が認めた特定の症状の治療に対しては健康保険の適用があります。
<保険診療で歯科矯正が受けられるケース>
- ・永久歯が元々6本以上ない場合
- ・顎変形症(極端な受け口や出っ歯、顎のずれなど)で外科手術をする場合
- ・唇顎口蓋裂など、国が定めた先天性異常
上記の症状は飲食や発音など通常の生活に大きな支障が出るだけでなく、放置をすると体調不良や病気のリスクがあります。
そのため「審美目的」ではなく「疾病のための治療」となり、保険の適用が可能です。
健康保険が適用になれば、通常の虫歯の治療などでの保険診療と同じく医療費の自己負担額は3割となります。(年齢や世帯所得によっても変動があります。)
また保険診療の歯科矯正であれば、高額医療費助成の対象にもなります。
※高額医療費助成とは…
1カ月間(同じ月内)に同じ医療機関で支払った医療費が自己負担限度額を超えた場合、申請をするとその超過した分の金額が戻ってくる制度です。
自己負担限度額は、所属する保険組合、年齢、世帯収入によって変わります。
医療費控除については「歯科矯正は医療費控除の対象となる?申請方法や控除額の計算方法も」もあわせてご覧ください。
保険適用で歯科矯正ができる医療機関の基準
前述の症状であればどこの医療機関でも保険診療を受けられるという訳ではありません。
歯科矯正の保険診療は、国が「自立支援医療機関」と定めた医療機関でないと行えません。
顎変形症の保険診療に関しては「自立支援医療機関」の認定に加え、国が指定する設備や人員、他医療機関との連携体制を確保した「顎口腔機能診断施設」の認定を受けた医療機関でのみ行えることとなっています。
歯科矯正の専門医院だからといって、必ずしも保険診療が可能とは限らないのでご注意ください。
ちなみに、当院は自立支援医療機関、顎口腔機能診断施設の認定を受けておりますので、保険適用での歯科矯正を行うことが可能です。
まとめ
●一般的な審美目的の歯科矯正は保険適用がない自由診療のため、治療費は全額自己負担となります。
●先天性の「咬合障害」や通常生活に支障をきたす「顎変形症」、国が指定する先天性異常の矯正治療などは、保険診療で治療することが可能です。
保険適用になれば歯科矯正の医療費もぐっと負担を減らすことができますので、気になる方はぜひ一度ご相談を。
●保険適用での歯科矯正治療を行えるのは、国の認定を受けた医療機関のみなので注意が必要です。
さっぽろ矯正歯科クリニックは自立支援医療機関であり、顎口腔機能診断施設の認定を受けておりますので、保険適用での歯科矯正を行うことが可能です。
保険診療が適応かどうかは初回無料相談で診断が可能です。
詳しい料金などについてもご説明いたします。
矯正治療に関して不安なことがあれば、さっぽろ矯正歯科クリニックへお気軽にご相談ください。
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