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矯正のあれこれ

2024.02.19

前歯だけ矯正する費用は?メリット・デメリットや方法を紹介

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こんにちは。さっぽろ矯正歯科クリニック、院長の桜田です。

 

前歯の歯並びは人の目につきやすいので、矯正治療を始めるきっかけとなることが多いです。

 

矯正治療は金具をすべての歯に装着して行うことが基本ですが、歯並びの程度やかみ合わせによっては前歯のみに金具をつけて矯正することが可能な場合もあります。

部分矯正と呼ばれ、全体矯正に比べて治療期間や費用が抑えられるのがメリットです。

 

今回は、前歯だけ矯正することができるケースとできないケース、前歯だけ矯正する費用や期間、メリット・デメリット、実際の治療方法などについて解説します。

矯正中の女性

 

 

前歯だけ矯正することは可能?部分矯正できる症状・できない症状

 

前歯の歯列不正を部分矯正で直すことができるのは下記のような症状です。

  • ・軽度の叢生(そうせい)
  • ・軽度のすきっ歯

 

叢生(そうせい)とは歯が重なり合っているでこぼこの歯列です。

 

部分矯正が可能な場合は不正咬合(ふせいこうごう)の程度が軽度であり、直す際にかみ合わせに問題がない場合です。

 

歯を動かすスペースが顕著に不足していたり、かみ合わせに大きな問題があったりするときは部分矯正は適応になりません。

 

また、部分矯正は前歯の歯並びを整える事だけを目的としているので、かみ合わせや発音、口元の審美的なバランスを改善することはできません。

 

前歯だけ矯正する場合の費用・期間

前歯だけ矯正する場合にはどのくらいの費用や期間が必要なのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

 

前歯の部分矯正の費用

費用の設定は各歯科医院によってさまざまで、用いる金具の種類や数、治療方法により異なります。

ここではおおよその目安をご紹介します。

  • ・ワイヤー矯正(表側に金具) :約15~60万円(税込)
  • ・ワイヤー矯正(裏側に金具) :約50~80万円(税込)
  • ・マウスピース矯正      :約10~50万円(税込)

 

それぞれ治療費に幅があるのは、対象となる歯の本数や治療期間の長短に金額が左右されるからです。

 

歯科医院によって対応できる治療方法や金額はさまざまなので、一度歯科医院に相談することをおすすめします。

 

矯正費用の中には医療費控除ができるケースもあります。

詳しくは「歯科矯正は医療費控除の対象となる?申請方法や控除額の計算方法も」をご覧ください。

 

前歯の部分矯正の期間

治療期間は症状や使用する金具により大きな差があります。

治療期間の目安は下記のとおりです。

  • ・ワイヤー矯正(表側に金具)  :約6か月~1年
  • ・ワイヤー矯正(裏側に金具)  :約6か月~1年半
  • ・マウスピース矯正       :約6か月~1年半

 

全体矯正は1年~3年ほどかかるのに対し、前歯のみの部分矯正は約6か月~1年半と短期間で金具が外れるのがメリットです。

 

部分矯正は限られた一部の歯のみが対象なので期間が短くて済みます。

歯列不正の程度が強かったり、かみ合わせによっては長期間かかることもあります。

 

 

前歯だけ矯正するメリット・デメリット

笑顔の女性

前歯だけ矯正するメリットとデメリットを整理しておきましょう。

全体矯正にするか部分矯正にするか、比較して検討してくださいね。

 

メリット

治療期間が短い

動かす範囲や移動量が小さいので全体矯正より期間が短くなります。

 

費用が抑えられる

基本的な技術料が低かったり、通院回数が少なかったりするので費用が抑えられます。

 

装置を付けることによる負担が小さい

矯正装置を装着すると食事の制限や歯のお手入れが大変ですが、部分矯正は一部分のみの金具の装着なので、全体矯正よりは負担が小さくなります。

 

歯を削らなくても歯並びを改善できる

歯並びの改善方法として歯を削って被せ物をする方法もありますが、その場合は健康な歯を削らなくてはいけません。

部分矯正は自分の歯で改善できます。

 

自信につながる

全体矯正であっても部分矯正であっても歯並びをきれいにすることはコンプレックスを解消でき、自信をもつことにつながるでしょう。

 

デメリット 

部分矯正を適応できるケースは限られる

適応できるのは歯列不正が軽度の場合のみです。

歯列不正の程度が強かったり、出っ歯や受け口を直すことはできません。

 

また、かみ合わせも部分矯正ができるかどうか左右されます。

すなわち、ごくわずかなスペースを利用して歯を並べたり動かしたりすることのできる状態であれば、部分矯正は可能となります。

 

かみ合わせの改善はできない

前歯のみの治療なので、奥歯のかみ合わせや歯並びは改善できません。

前歯の見た目は良くなってもかみ合わせはそのままか、今まで以上に咬みにくくなったり発音が悪くなったりする可能性があります。

 

口元のライン(Eline)は改善できない

前歯の歯並びは改善できても、前歯を後ろに後退させることはできないので、口元の突出感の改善までは至らないです。

 

 

前歯だけ矯正する際の治療方法

前歯の部分矯正の方法にはワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。

それぞれどんな方法かご紹介します。

 

ワイヤー矯正

歯に四角い金具(ブラケット)を装着して、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。

ほとんどの症例に対応でき、確実にきれいに直すことができます。

 

歯の表面に金具が付くので目立ちます。

見た目が気になるのであれば、歯の裏側に金具を装着する方法もありますが、治療費は表側の矯正よりも高額になります。

 

マウスピース矯正

薄い透明なプラスチック製のマウスピースを用いて歯を動かします。

 

数十枚のマウスピースを定期的にご自身で交換します。

食事や歯磨きの時は自由に取り外すことができるので、その時はワイヤー矯正よりも快適に日常を過ごせるでしょう。

 

ただし、装着時間をしっかりと守らないと思うように歯並びが改善できません。

最終的な仕上げでワイヤー矯正を用いることもあります。

 

ご自身がどの矯正治療に適しているかは、歯科医師の診断が必要となります。

十分に説明を受けてご判断ください。

 

 

まとめ

前歯だけ部分矯正ができる症状は軽度の叢生(そうせい)やすきっ歯など、直す際にかみ合わせに問題がない場合に限られます。

 

前歯だけ矯正する場合の費用は、矯正方法にもよりますが約10~80万円が目安となります。

症状にもよりますが、約6か月〜1年半と短期間で金具が外れます。

 

前歯だけ矯正するメリットとしては、全体矯正よりも治療期間が短く費用も安く、装置を付けることによる負担が小さいことが挙げられます。

また、歯を削らなくても歯並びを改善でき、自信にもつながります。

 

デメリットは部分矯正ができる症状が限られていること、かみ合わせや口元のライン(Eline)の改善はできないことなどです。

 

前歯だけ矯正する方法にはワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類があります。

部分矯正をお考えの方は歯科医師とよくご相談ください。

 

さっぽろ矯正歯科でも、症状によっては前歯だけの矯正が可能です。

 

気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

LINE@でもご予約・ご相談いただけます。

 

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