豆知識ブログ

矯正前の疑問

2023.10.10

矯正期間はどのくらい?早く終わらせるためにできること

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こんにちは。さっぽろ矯正歯科クリニック、院長の桜田です。

 

長い時間がかかると言われる矯正治療。

実際にはどんな流れで、どのくらいの期間がかかるかご存知でしょうか。

 

今回は治療期間の目安と矯正治療の流れについてご紹介します。

治療が長引いてしまうケース、早く終わらせるためにできることなどについてもお話しますね。

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歯列矯正に必要な時間は一般的に2~3年程度

矯正治療にかかる時間は症状や治療内容によっても異なりますが、例えばブラケットと呼ばれる金具をを装着してから金具を撤去するまでは、一般的に2〜3年程度の時間がかかると言われています。

 

歯並びが人より悪くたくさん動かさなくてはいけない場合、虫歯や歯周病の経験があったりする場合などは、通常よりも長い時間がかかってしまう場合もあります。

個人差もありますので、あくまで一般的な目安として覚えておきましょう。

 

歯科矯正の段階と治療期間

歯科矯正には3つの段階があります。

それぞれの段階ごとに、かかる期間や矯正治療の流れをご紹介します。

 

1)治療前の診察や検査:約1~2カ月

まずはカウンセリングから始まり、診断をするために歯や骨格のレントゲンとCT撮影、歯型の採取や口腔内と顔貌の写真撮影などの検査を行います。

 

検査結果をもとに治療方針や矯正方法を決定し、見積りをお出しします。

治療内容や費用に納得いただけたら矯正治療がスタートします。

 

もし虫歯や歯周病がある場合は、矯正開始前に治療を行います。

 

2)矯正治療:約1~3年

ブラケットやマウスピースなどの装置を使って矯正治療を行います。

歯並びの程度や治療内容によって必要な期間は異なりますが、一般的には2〜3年程度の時間を要します。

 

ブラケット装置を装着している場合は1カ月に一回程度、マウスピースを使用している場合は2週間~6週間に一回程度の頻度で通院し、装置の調整や交換を行います。

 

3)治療後の保定:約1~2年

歯並びがきれいに整い矯正装置を外したところで全て終了ではありません。

矯正治療後の歯並びはまだ元に戻りやすい状態でもあります。

特に大人になってからの歯列矯正では、歯が元の位置に戻ろうとする力も強いです。

 

矯正装置を外したことで歯が元の位置に戻ってしまうことを防止する「保定装置(リテーナー)」を装着し、3〜4ヶ月おきに、定期的に経過観察をする必要があります。

保定装置の使用期間は2年以上必要で、最初の1年間は食事と歯磨き以外は装着します。

その後は数か月おきに使用時間を短くします。

最終的には1か月に1回の使用で問題なければ通院は終了します。

 

 

矯正治療が長引くケースや、治療期間を早める方法

矯正治療

矯正治療の期間は症状や矯正方法によって異なりますが、それらとは別の理由で長引いてしまうケースもあります。

 

矯正治療が長引いてしまうケース

  • ・虫歯や歯周病になってしまい、その治療のため矯正を一時中断しなくてはいけない場合
  • ・自分で取り外しをする装置(ゴムや床装置など)を指示した時間通りに使用しなかった場合
  • ・舌癖による開咬
  • ・食事の不注意やブラッシング不足による度重なる金具の脱離
  • ・予約日や通院期間を守らない
  • ・マウスピース矯正で必要な装着時間をきちんと守らなかった場合
  • ・保定装置をきちんと装着せず歯の位置が戻ってしまった場合

 

矯正治療を行う際には、決められた装着方法や時間など歯科医の指示を守り、虫歯にならないようこまめな歯磨きなどで口腔環境を清潔に保つことが大切です。

 

逆に、矯正治療ができるだけ早く終わるように自分でできることもあります。

歯列矯正の効果を高めるためには次のようなことに注意してみてはいかがでしょう。

 

矯正治療の期間を短くするために取り組めること

舌の癖や、口周りの悪い癖を改善する

前歯を舌で押す癖があると出っ歯になりやすい、頬杖や唇を噛む癖は歯並びに影響するなど、舌や口周りに関わる癖は歯並びに悪影響を与えることが多いです。

 

心当たりのある方は注意をして癖を改めるようにしましょう。

 

体の新陳代謝を高める

以前「歯科矯正の仕組みとは?動かないはずの歯が動く理由について」でご紹介した通り、歯列矯正で歯が動く仕組みは歯の周りの組織の代謝によるものです。

 

歯の周りの組織の新陳代謝が活発であれば、それだけ歯の動きが早くなり、歯列矯正の効果が高くなります。

喫煙は歯ぐきの血行を悪くするので、歯の動きに影響がありますので、禁煙をお勧めします。

規則正しい生活や食生活、睡眠時間などに気を付けて体の新陳代謝を高めましょう。

 

評判の良い歯科医院や先進的な矯正方法を探してみる

矯正治療は歯科医の技術によっても効果に影響があるので、信頼のおける歯科医にお願いをすることも大切です。

 

また矯正治療も年々新しい技術や治療方法が生まれています。

先進的な新しい治療方法を検討してみるのも選択肢の一つかもしれません。

 

ただし、高い技術や新しい治療法を取り入れることで必ず治療期間が短縮できるとは限りません。

 

 

主な矯正方法と、それぞれにかかる期間と費用の目安

歯列矯正の主な治療方法と、それぞれにかかる期間、費用の目安をご紹介します。

(※矯正治療にかかる期間や費用は症状や治療内容によって異なります。)

 

ブラケット矯正

歯にブラケットという装置を装着し、ブラケットに通したワイヤーの力で歯を動かします。

 

  • ・治療期間の目安:2~3年程度
  • ・費用の目安:約60万円~

 

裏側矯正

ブラケット装置を歯の裏側に付けて行う矯正治療です。

職業柄などで矯正装置を見せたくない方も治療を行うことができます。

 

装置を歯の裏側に付けるのは高い技術が必要となるので、信頼のおける歯科医にお願いするのがおすすめです。

 

  • ・治療期間の目安:ブラケット矯正と同じく2〜3年程度
  • ・費用の目安:約100万円〜

 

裏側ブラケットについてはこちらでも詳しくご紹介しています。

裏側矯正(舌側矯正)のメリットとデメリットについて

 

マウスピース矯正

プラスチックでできた透明のマウスピースを装着して、少しずつ歯を動かす矯正方法です。

自分で取り外しができることが大きなメリットとなる矯正方法です。

 

  • ・治療期間の目安:1年~2年半程度
  • ・費用の目安:上下で約60万円〜

 

マウスピース矯正についてはこちらでも詳しくご紹介しています。

マウスピースで矯正ができる!?効果や知っておきたいポイント

 

部分矯正

1〜3本程度の部分的なねじれや噛み合わせのずれを改善する矯正治療です。

動かす歯の本数や範囲が少ないので、短い期間で安価に矯正治療を行うことができます。

 

  • ・治療期間の目安:半年~1年半程度
  • ・費用の目安:約8万円~

 

部分矯正では治療する歯の本数によって費用が異なります。

 

 

まとめ

・歯列矯正には長い時間がかかり、一般的には2〜3年程度の時間がかかると言われています。

ただし、治療開始前の診察や検査、治療後の保定期間を含めるとトータルで4年以上かかる場合もあります。

 

・矯正治療開始前や矯正中の虫歯・歯周病の治療に時間がかかったり、矯正装置や保定装置をきちんと装着していなかったりすると、矯正治療に必要な時間が長くなってしまう場合があります。

規則正しい生活をして歯周組織の新陳代謝を活発にしたり、舌や口周りの悪い癖を改善したりすると、矯正治療の効果を高めることにもつながります。

 

・ブラケット矯正での治療期間目安は2〜3年、マウスピース矯正での治療期間目安は1〜2年半程度となります。

1〜3本程度の部分矯正の場合は半年〜1年半程度で治療が終了する場合もあります。

治療期間は症状や治療内容によって異なりますが、いずれにしてもその後の保定が必要なことがほとんどです。

 

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