豆知識ブログ

矯正前の疑問

2019.12.19

矯正は中学生から?高校生から?若いうちに矯正を行うメリット

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こんにちは。さっぽろ矯正歯科クリニック、院長の桜田です。

以前、症状によっては「矯正治療は早ければ早いほど良いというわけではない」というお話をしました。

では中学生、高校生ではどうでしょうか。

今回は中学生、高校生という年齢で矯正治療を行うメリットについてお話します。

中学生が矯正治療を行うメリット

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中学生は乳歯が全て生え変わり、第二大臼歯(通称「12歳臼歯」)を含めた乳歯にない歯も生え揃って、永久歯による歯列が完成する時期です。

症状にもよりますが、出っ歯など歯並びを整える矯正治療であれば、永久歯が生え揃った中学生頃が永久歯列期治療を開始するのに適したタイミングと言えます。

※早期治療の必要性の有無については「子どもの出っ歯の矯正治療は早いほうが良い?」の記事でも詳しくご紹介しています。

中学生は永久歯が生え揃っても、顎を含む体全体は成長過程の段階です。

歯周組織の新陳代謝が活発で、歯が移動しやすい時期とも言えます。

この時期に矯正治療を始めることで、歯の移動がスムーズに進み、治療期間も短く済む可能性があります。

中学生は勉強や部活が忙しくなってきますが、進学による転居の可能性も低く、継続して同じクリニックに通院しやすいのもメリットです。

また、自分の顔や見た目への意識が高まる時期でもあります。

歯並びのコンプレックスを解消することで、より笑顔で過ごせるようになります。

高校生が矯正治療を行うメリット

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高校生になると顎の成長もほとんど終了し、治療の内容もほぼ大人と同じものになります。

しかし顎の成長は止まっていても、大人と比べると骨や歯周組織の新陳代謝はまだまだ活発で、歯の移動はスムーズになります。

年齢的に顎骨は大人と同程度に成熟し、大人の治療方法を用いる事ができるため、中学生ではできなかった治療方法を応用する事ができます。

したがって不正咬合の状態によっては中学生以下の年齢から始めるのではなく、あえて高校生まで治療時期を待つ事もあります。

また、10代後半は親知らず(第三大臼歯)が生えてくる人もいます。

親知らずの抜歯が可能となる時期なので、親知らずを抜歯する必要性のある不正咬合はこの時期から治療を始めると良いでしょう。

逆に親知らずを利用する治療方針を組立てられるのも高校生以降の年齢ならではの特徴です。

それぞれの矯正期間とかかる費用の目安

永久歯が生え揃っている中学生・高校生の矯正治療は、基本的には大人と同じ内容です。

中でも多く使われる矯正装置は「ブラケット」と呼ばれる装置です。

治療期間や費用は症状にもよりますが、 2年~3年程度、費用は約70万円~80万円位を見積もるとよいでしょう。

まとめ

・永久歯が生えそろった中学生という年齢は、出っ歯の矯正治療を始めるのに適しています。顎の発育を利用しながら治療が行えるからです。

・高校生のタイミングでも、大人と比べて歯を動かしやすく、治療期間が短く済む可能性がりあります。親知らずを考慮に入れて治療をすることができるのもメリットの一つです。

・中学生、高校生の矯正治療の内容は、基本的には大人と同じ「マルチブラケット矯正」が中心です。治療期間は症状にもよりますが2年~3年程で、治療期間が短ければその分費用も安くなります。

中学生、高校生での矯正治療は歯が動かしやすい時期であるということや、大人よりも通院時間の都合がつきやすいなどのメリットがあります。

思春期だからこそ、早い段階で歯並びのコンプレックスを解消し、健康な噛み合わせを獲得して、より素敵な笑顔で過ごせると良いですよね。

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この記事を書いた人

さっぽろ矯正歯科 院長
日本歯科専門医機構認定矯正歯科専門医
桜田明宏 (Sakurada Akihiro)

噛み合わせや歯並びの異常は、歯周病や顎関節症等の肉体的影響とともに精神的にも影響します。
当院では目立たない矯正治療の提供を目指すなど、患者さんのカラダとココロの両面に配慮した治療を心掛けています。最新の矯正歯科の研鑽に努め、肉体的にも精神的にも健やかな人生を送ることができるような矯正歯科(治療)の提供を目指しています。

著者・論文、所属学会などは院長・スタッフ紹介をご覧ください。

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