永久歯列完成後に大人の矯正治療(本格的矯正治療)が適応になります。大人の矯正治療を受けるきっかけは大多数が審美的な改善を目的に始めます。「美」について哲学では「合理的な美」と「非合理的な美」に分けられるそうです。「合理的な美」は一流アスリートの無駄のないフォームや有名建築物の機能美は人がみて美しいと感じることで、「機能的に完ぺきな美」といえる。「非合理的な美」は夕焼けなど景色、絵画、音楽など「感情的に感じる美」といえる。歯科矯正はどうかというと、一列に歯が並び、前後左右が均等にバランスの取れている状態を構築する治療で、きれいなフォームと咬むことの機能的が備わった美=「合理的な美」。また、口元や顔のプロファイルは主に見た目の美=「非合理的な美」となり、矯正治療は両方の美を追求する治療と言えます。当院の矯正治療は機能と審美の両方のバランスを考慮した治療方針を組み立てます。また、使用する金具は歯牙移動の効率の良いセルフライゲーションと呼ばれるブラケットを使用したり、目立たないセラミックブラケットやリンガルブラケットなども用意しています。金具をつけている期間は2年半前後かかりますが、一生の美を手に入れて豊かな生活を送っていただきたいと願っております。